みなさん、節分に恵方巻き(太巻き)を食べますか?
家庭で手作りされる方、購入される方と様々だと思いますが、食べきれずに残ってしまうこともありますよね。
毎日の食事を準備している主婦なら、余った食材を冷凍しておくといったことはよくしていると思います。
しかし恵方巻きはどうでしょうか。
色々調べてみると、恵方巻き(太巻き)は冷凍保存すると不味くなるからNGという情報もよく見かけます。
そこで今回は、恵方巻き(太巻き)の冷凍保存は可能なのか?味はどうなるのか?を実際に試してみました。
結論から言うと、冷凍保存はできます。
しかし、避けた方が良いものもあるので、解説を参考にして頂けたらと思います。
食べきれないときはリメイクするという選択肢もあります。後半に載せていますので、太巻きのリメイク方法をお探しの方も是非参考にしてみてくださいね。
恵方巻き(太巻き)は冷凍保存できる?
具材によっては残さず食べきるのがベスト
冒頭で恵方巻き(太巻き)は冷凍保存できるとお伝えしましたが、具材によります。
刺身のような生ものが入っている巻き寿司は傷みやすいですし、時間が経つほど生臭さも増してきます。
衛生面も考えると、こういった食材が入っている恵方巻きはできるだけ残さず、優先して食べきるのがよいです。
冷凍には向かない具材は
刺身のような生もの以外にも、冷凍保存を避けた方がよいものもあります。
冷凍を避けた方がよい具材は、
・生もの
・水分が多いもの
生ものについては先述した通りです。
冷凍保存できないわけではありませんが、万が一の食中毒などの可能性を考えたら避けた方がよいと思います。
水分が多い食材とは、例えばキュウリやレタスのような野菜です。
というのも、解凍をレンジ加熱で行うので、きゅうりがしんなりしてしまうんですね。
ポリポリした食感はなくなります。
ですので、それが嫌な場合は生野菜が入っている恵方巻きの冷凍は避ける。もしくは野菜を寿司から抜いて冷凍してください。
私は試したことがありませんが、アボカドもレンジ加熱には向かないようです。加熱すると黒くなるという情報がありました。
というわけで、生もの、水分の多いもの、こういった食材は冷凍には不向きです。
恵方巻き(太巻き)の冷凍保存のポイント2つ
生食材の入った恵方巻き(太巻き)は残さず食べきるのが良いということを前提として、冷凍保存する際のコツをまとめました。
ポイント1:できるだけ新鮮なうちに冷凍保存する
残った太巻きを冷凍保存するなら、できるだけ早いタイミングで冷凍保存の処理をしましょう。
翌日に食べようと思って冷蔵庫へ一旦入れたものの、食べ損ねてしまった。やっぱり冷凍しておこう。
なんて経験はないでしょうか。
冷凍保存のタイミングが一晩伸びただけでも、鮮度は落ちます。少しでも良い状態のうちに冷凍保存するのがコツです。
ポイント2:乾燥を防ぐ
2つ目のポイントは、恵方巻き(太巻き)の乾燥を防ぐことです。
酢飯は乾燥に非常に弱く、水分が失われるとボソボソとして食感がとても悪くなります。
水分を逃さないよう、しっかり包んで保存するのがコツです。
おすすめはラップで2~3重に包む方法。
私の場合、
1. ラップで包む
2. その上をクッキングペーパーで包む
3. さらにラップで包む
の3重ラッピングをしました。
↓こんな感じです↓
クッキングペーパーは「リード」のようなフェルト状のクッキングペーパーです。レンジ加熱OKとなっていたので、解凍するときもそのままレンジに入れるだけで大丈夫でした。
3重に包んだものをさらにフリーザーバッグ(ジップロックのような袋)に入れれば、より良い状態を保てます。
ラップで包んだあとに布袋に入れる、新聞紙に包むなどの情報も見かけました。
要は徹底的に乾燥から守るのが大事ということですね。
できるだけ新鮮な状態をキープできるように、しっかり包んで保存しましょう。
実際に巻き寿司を冷凍保存後、解凍してみた
冷凍した巻き寿司の中身
ここからは、自分で作った巻き寿司を実際に冷凍し、翌日に解凍してみた体験談です。
太巻きと鉄火巻きをつくり、先述したラップ方法で包んで冷凍保存しました。
太巻きの具材は、
・かんぴょう
・卵
・さくらでんぶ
・しいたけ煮
・きゅうり
の5種類です。
きゅうりを入れたらどうなるのか、あえてそのままにして冷凍しました。
鉄火巻きは新鮮なお刺身で巻き寿司をつくり、時間を空けずに冷凍保存したものです。
今回鉄火巻きを冷凍してみたのは、作りたてならどうなのかを知りたかったので試してみました。
お刺身の状態などで違ってくると思いますので、冷凍しても食べられますと断言するものではありません。
もし冷凍にチャレンジする場合は、食材の状態に十分注意して、ご自身の管理・責任のもとで行ってくださいね。
巻き寿司を解凍するときのポイント
解凍はレンジ加熱でおこないます。解凍モードではなく加熱(あたため)です。
ポイントは、以下の二つです。
太巻きを解凍するときのポイント
1. 巻き寿司を途中で半回転させ、まんべんなく加熱するようにする。
2. 中心部まで熱を通すために、20~30分くらい置いておく。
2について補足すると、加熱直後は表面は温まっているのですが、中心部は冷たい状態なんですね。そのため時間を置くという工程をとっています。
加熱時間を長くするだけだと、表面がものすごく熱くなってしまうと思うので、時間をかけて中心部に熱を通した方がよいです。
加熱時間ですが、各家庭の電子レンジによって時間は多少異なってくると思いますが、私が行った加熱時間は下記の通りです。
《太巻きの解凍時間》600Wで3回に分けて加熱
・1回目:2分
・2回目:太巻きを半回転させて2分
・3回目:2回目で表面を触ってみて、少し冷たかったので追加で1分
《鉄火巻き(細巻き)の解凍時間》
・太巻きと一緒に加熱を行い、2回目が終わった時点で表面が十分温まっていたので取り出しました。
・細巻きだけなら、もう少し短めの時間でも大丈夫かと思います。
短めの時間で、様子をみながら何度かに分けて加熱するのがコツです。
解凍後の巻き寿司の様子
解凍後の巻き寿司はこのような見た目です。
海苔の状態は悪くないです。もちろんパリパリ感はありません。
温かいおにぎりに海苔を巻いてしばらく経った感じ、分かりますか?
海苔がしっとりとご飯にくっついている感じ。そんな状態ですね。べちゃっとした感じはないので、説明した方法で加熱をすればほぼ同様に解凍できるかと思います。
解凍した巻き寿司をカットしてみました。
刺身を解凍するとドリップという水分が出て、生臭さがご飯に移るという情報もよく目にします。
しかし、レンジ加熱の場合は「加熱」することになるので、写真のように火を通したような状態になっていました。
熱が完全に均一に通っていないようで、生のままの場所も一部ありました。
というわけで、鉄火巻きをレンジ加熱で解凍すると、冷凍前の状態は再現できませんでした。
これを解凍モードしたとしても、刺身からドリップが出るのではないかと思います。
加熱されて安心といえば安心ですが、やはり生ものの巻き寿司は冷凍には不向きですね。
太巻きのきゅうりは、やはりしんなりしていました。
ポリポリした食感でないとイヤという方は別ですが、食べるのには問題ないレベルです。
ですので、冷凍前より味が落ちても仕方ないと思える方は、これでもよいのではないでしょうか。
解凍した太巻きの味は?
さて肝心の味ですが、普通に美味しかったです。
作ったその日に冷凍保存したことが、味があまり落ちなかった理由の一つだと思います。
前日に食べた味から大きく落ちたという感じはなかったです。
鉄火巻きはまぐろに熱が通ってしまっていたので、全く別物。味のついていないツナ缶巻きのようでした(^^;
とはいえ、加熱で刺身に火が通った状態になっていたので、生臭さは特に感じませんでした。買ってきたばかりの刺身で作り、割とすぐに冷凍したのも良かったのだと思います。
やはり冷凍・解凍という工程をふむので、味は多少落ちてしまいます。
しかし、
・できるだけ新鮮な状態で冷凍する
・しっかりラップする
この2点に注意することで、味を大きく落とさずに食べることができると分かりました。
太巻きを冷凍保存する時の注意点
冷凍保存したからといっても、いつまでも保存できるわけではありません。
特に家庭用の冷凍庫は、開け閉めの頻度も多くて温度が一定に保たれないため、鮮度は少しずつ落ちていきます。
冷凍しても1~2週間以内くらいには食べてしまうのがよいです。
太巻きをリメイクするのもあり
おすすめの太巻きのリメイク料理2品
太巻きが食べきれなくて翌日以降に持ち越すとき、リメイクして食べるという手もあります。
恵方巻き(太巻き)のリメイクレシピを色々調べていて、一番多かったのはチャーハンでした。
巻き寿司のリメイクはやったことがなかったので、挑戦してみました!
太巻きリメイク1:チャーハン
今回、自宅でつくった太巻きを使って、実際にチャーハンを作ってみました。
太巻きは一度冷凍し、レンジ加熱で解凍したものを使っています。
《太巻きでリメイクチャーハンの作り方(約2人分)》
《材料》
・太巻き1本、細巻き1本
・ベーコン
・塩
・こしょう
・醤油
《作り方》
1. 太巻きをぶつ切りにする
2. ベーコンなど、追加材料を切る
3. ベーコンを炒める
4. ぶつ切りにした太巻きを入れる
5. 塩・こしょうを少し、最後に好みで醤油を鍋肌から回し入れる(今回は小さじ1/2程度)
作ってみて感じた、太巻きのリメイクチャーハンをおいしくするコツは、
・太巻きの海苔は外してから刻んだ方が炒めやすく、見た目もきれいになる
・ベーコンやソーセージなど肉系の具材を追加するとおいしい
の2点です。
私は今回海苔をつけたまま作りましたが、海苔がついている部分は炒めてもきれいにほぐれませんでした。
可能なら海苔ははがした方が炒めやすいですし、見た目もよりきれいにできると思います。
海苔がついたままぶつ切りにするなら、できるだけ小さ目に切るとよいです。
太巻きを刻んだら、あとは普通のチャーハンを作るのと同じ要領です。
具材にもともと味がついているのと、ベーコンのうまみがあるので、味付けは塩・こしょうを少しと最後に醤油を使っただけです。
巻き寿司をリメイクして、出来上がったチャーハンがこちら。
味は問題なしで美味しかったですよ。
さくらでんぶが入っているのでちょっと甘いな・・という感じでしたが、まあOKな味です!
余ったチャーハンをおにぎりにしましたが、子供がそれを食べておいしいと言っていました。子供もOKな味です。
太巻きリメイク2:オムライス
オムライスは実際に作りませんでしたが、炒飯がおいしくできたので、オムライスも太巻きのリメイクに向いていると思います。
むしろ、酢飯とケチャップという酸味同士の組み合わせなので、こちらの方がおいしくできるかもしれません。
チャーハン系は失敗しないと思いますので、この二つは太巻き(巻き寿司)のリメイクにおすすめです。
太巻きリメイクその他
その他にもネット上で探すと、太巻きのリメイクについて色々と情報がありました。
・焼きおにぎりを作る要領で焼き寿司
・アツアツのだし汁をかけてお茶漬け風に
見た目はさておき、お茶漬けは簡単でおいしそうですよね♪
お茶漬けなら冷蔵保存をして固くなってしまったものでも大丈夫そうです。
お好みに合ったリメイク方法が見つかりますように。
まとめ
恵方巻き(太巻き)は冷凍保存について、またリメイク方法について解説しました。
いかがでしたでしょうか。
恵方巻き(太巻き)は具材次第で冷凍保存ができます。
- できるだけ新鮮なうちに、乾燥を徹底的に避けてラップして保存する
- 解凍はレンジ加熱で短い時間で何度かに分ける
この2つのポイントを抑えれば、冷凍後してもおいしい太巻きを食べられます。
また、酢飯を使った巻き寿司の特徴を生かすと、おいしいリメイク料理もできます。是非試してみてくださいね。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです♪
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